〜事業再生〜

私たちはいわゆる『V字回復』のような、派手なことはできません。
「資金繰り改善」/「金融機関対応」/「貸借改善」/「経理体制構築」/「労務管理」/「内部統制」/「損益改善」/「売上向上」
という8つの領域を軸に、地道に事業再生を支援します。

これらを一度整えるだけでなく、常に点検し改善を繰り返すことで、経営の土台は強化され、どんな環境変化にも対応できる体質が育まれます。事業再生は延命のための応急処置ではなく、企業を持続的に成長させる仕組みづくりです。
こうすることで、「絶対に潰れない会社」を目指します。

資金繰り改善   

事業再生の第一歩は「資金繰りの安定」です。赤字が続いていても、資金が回り続ける限り会社はすぐには潰れません。逆に黒字であっても、資金が不足すれば経営は行き詰まります。だからこそ、資金の流れを整理し、支払いと入金のバランスを整えることが最優先です。私たちは資金繰り表の作成から金融機関対応までを支援し、事業再生の土台を築きます。

金融機関対応

事業再生において欠かせないのが金融機関との適切な関係です。資金繰りが苦しい状況でも、誠実かつ具体的な情報を示すことで、金融機関からの信頼を得ることができます。私たちは決算書や資金繰り表を整理し、現状や改善策を分かりやすく伝えるサポートを行います。返済条件の見直しや追加融資の交渉も、正しい手順を踏めば前向きな関係づくりが可能です。金融機関を“味方”に変えることが、事業再生の大きな一歩となります。

貸借改善

貸借対照表の健全化は、事業再生において重要な課題です。過剰な借入や不良資産を抱えたままでは、資金繰りの改善も一時的なものにとどまります。私たちは資産と負債のバランスを見直し、不要なコストや滞留資産を整理するとともに、金融機関との調整を通じて返済条件や資金調達方法の最適化を支援します。貸借の構造を整えることで、会社の財務基盤が強化され、持続的な成長に向けた安定した経営が可能になります。

経理体制構築

経理は「経営管理」の略であり、経営そのものです。数字を正しく把握できなければ、資金繰りや損益の状況を見誤り、適切な判断ができません。経理体制の構築は、未来を見据えた経営判断の基盤であり、事業再生の核心です。私たちは日々の仕訳や帳簿整備から資金繰り表の運用までを支援し、経営の羅針盤となる仕組みを整えます。

労務管理

労務管理は、従業員が安心して働ける環境をつくり、会社の成長を支える基盤です。勤怠や給与計算といった事務だけでなく、働き方のルールや労使関係の整理は、トラブルを防ぎ信頼を高める大切な要素です。体制が整っていなければ、思わぬリスクで経営が揺らぐこともあります。私たちは就業規則の整備から労務フローの改善までを支援し、健全な組織運営を実現します。

内部統制

内部体制の整備は、会社が継続して成長するための土台です。部署や担当の役割があいまいなままでは、業務の属人化やミス、情報伝達の遅れが生じ、経営判断も遅れがちになります。内部体制を構築することで、責任の所在が明確になり、業務の流れもスムーズになります。私たちは組織図や業務フローの見直し、ルールづくりを支援し、誰が見ても分かる透明性の高い組織運営を実現します。

損益管理

損益の改善なくして、事業再生は成し得ません。売上があっても経費が膨らめば利益は残らず、赤字が続けば資金は尽きてしまいます。重要なのは、勘や思い込みではなく「数字に基づいた正しい把握」です。私たちはまず現状の収益構造を分析し、どこに無駄があるのか、どの事業が利益を生んでいるのかを明確にします。そのうえで、不要なコストの削減、採算性の低い分野の見直し、利益率を高める仕組みづくりを一歩ずつ実行可能な形に落とし込みます。損益を整えることは資金繰りの安定と経営判断の迅速化につながり、再生への確かな道筋を築くことになります。

売上向上

売上向上は事業再生における大きな目標ですが、単に数字を追うだけでは一時的な成果に終わってしまいます。大切なのは、利益を確保しながら持続的に伸ばすことです。そのために私たちは、既存顧客の深耕や新規開拓に加え、商品・サービスの付加価値向上に取り組みます。さらにSWOT分析やPESTLE分析を用いて、強み・弱みや市場環境を整理し、注力すべき分野を明確にします。戦略に基づいた売上拡大こそが資金繰り改善と事業再生を加速させる原動力となります。